第三回 愛の写真集

今回紹介するのは・・・ 

 

荒木経惟

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荒木経惟は1963年の写真集「さっちん」太陽賞を受賞してから

現在も活躍する写真家です。

 

1963年に荒木は千葉大学の工学部卒業後、電通に入社しました。

そして1971年そこで出会った同僚の青木陽子と結婚します。

その陽子との新婚旅行の記録を収めたのが今回紹介する作品・・・

 

 

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発行1991/2/25 新潮社

 

全ての写真が灰白色で統一された古臭さのある表現をしており、

その古臭さがより一層センチメンタルさを引き出しています。

愛し合う二人の旅行・日常生活・陽子との闘病生活、それらの

どのシーンも愛おしくてそれでいて切ない内容になっています。

 

この本はただの旅行や日常の記録ではなく、愛と愛との会話の記録。

 

この本に収録されている”ある写真”は世間で物議を醸しました。

その写真は陽子の葬式での一枚なのですが、皆さんならその写真をどの様に観るか気になります。

 

ここではその写真は載せることはできませんが、調べれば出てきます。

ネットでも良いですが、この記事を読んだ方は是非写真集を

購入して実際に手に取って観てみて下さい。

とても考えさせられる一枚です。

 

 

では。