第一回 ウィーンが生んだ ”絵画の錬金術師”
今回紹介するのは・・・
絵画に興味のある人はほとんどの人が知ってるであろう作家だと思います。
彼は”絵画の錬金術師”と称されるほど、金色の豪華絢爛な”黄金様式”の作品で有名です。 元は写実主義な作風でしたが、後に自らのスタイルを追求し今日に知られている作風になりました。
彼は1862年ウィーンの中流階級の家庭に生まれました。
が、貧困に悩み家賃滞納から何度も引越しを経験したそうです。
その後14歳の時に国からの奨学金でウィーン美術工芸学校にトップの成績で入学し、
早くからその素質を評価され、入学3年目にして挿絵の依頼を受けるなどして
自分の作品で稼ぐことができていたそうです。
その後も様々な活動と作風の遍歴を経て唯一無二の作風を手に入れます。
そして今回紹介するのが・・・
「ピアノを弾くシューベルト」
1899年 油彩・カンヴァス/150×200cm
本来なら、「パラス・アテナ」や「水蛇Ⅰ」などの王道の黄金様式の作品を
紹介するのが話の流れ的にふさわしいと思うのですが、本記事では他の紹介記事
とは少し路線の違った作品紹介をしたいと思っています。
王道の作品を鑑賞するのも良いのですが、あまり皆んなが知らないような作品や王道ではない作品を知ることも、”新しい好き”を発見するきっかけになるのではないかと思っています。なので今回は黄金様式作品とは少し離れた作品です。
作品「ピアノを弾くシューベルト」は1899年に制作されました。
この作品は残念ながら現存はしておらず、第二次世界大戦中の
1945年5月のインメンドルフ城の火災により焼失してしまいました。
あえてここでは作品の解説はしないことにします。
この作品を初めて観るあなたの”センス”や”直感力”が感じた
感覚を大事にして欲しいからです。
このような感じでこれから投稿していこうと思います。
今後とも、よろしくお願いします❗️❗️